ざわつく教室。
大声で騒ぐ、同級生(せいと)達。
煩くて、かなわない。
私は、静かな場所が好きなのに。
ウルサイウルサイウルサイ…
目を閉じて、耳を塞ぐけれど、それでは防ぎきれなくて。
ふっ…
何かが切れるような音がして、不意に意識が途絶える。

次に目を覚ました時、教室の中は静まり返っていた。
教室内は、血溜まりと化し、誰も息をしている者はいなくなっていたから。
私の手には、血で染まったカッターナイフが握られていた。

ふぅ…
私は一つ、息をついて、自分の席に座った。
静かな場所は、好き。