【大人の…残酷シンデレラ】
ガラスの靴がぴったりと合ったシンデレラ。
これは、王子様とシンデレラの結婚式からのお話です。
───結婚式は盛大に行われ、シンデレラは幸せな気分に浸っていました。
そして…その日の夜(つまり、結婚初夜)…。
「シンデレラ、さぁ、こっちにおいで」
王子は、シンデレラのドレスを脱がせていきます。
「王子様、もう私は、苛められる事もないのですね…」
シンデレラは王子に言いました。
王子が微笑みます。
「さぁ?それはどうかな?」
王子の囁きは、シンデレラには聞こえていませんでした。
王子は隠してあったムチを取り出しました。
「さぁシンデレラ、これから毎晩、可愛がってあげよう」
王子はそう言ってシンデレラにムチをあびせました。
王子様は、サドだったのです。
「嫌っ…あっ…何をなさるのですか!?」
王子はシンデレラの言葉に興奮さえおぼえているようでした。
それから毎晩、シンデレラは王子に調教され続けましたが、シンデレラには苦痛以外の何物でもありませんでした。
そして、ある日の事…シンデレラは、ある事を決意し、実行に移しました。
「ギャアァ───ッ!!」
お城に、王子の声が鳴り響きました。
シンデレラは、王子の大切なモノを切ってしまったのです。
王子の返り血を浴びながら、シンデレラは思いました。
…なんて気持ちがいいの!?
この瞬間、シンデレラはサドに目覚めたのでした。
それからというもの、王子とシンデレラの立場は逆転し、2人は危険な愛を続けたのでした。